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Giselle – ROH&SFB 2つのジゼルを見て

先週は、ロイヤルバレエのジゼルとサンフランシスコバレエのジゼルを見てきました。 この2つのジゼルを見て、管理人なりに感じたことを少しまとめてみます。

ただ、管理人はまだバレエを勉強中の身 🙂 、多分知識不足の部分もかなりあると思いますが、まぁ、一観客の感想ということで :mrgreen:

まず、ロイヤルバレエはAlice ‘s Adventures in wonderlandでもご紹介した、映画館で。 前回は事前に録画されたものでしたが、今回はライブ。 といってもロンドンでの上演は既に終わっていますが、同じ日に行われた公演の上映。 主役ジゼルは、Natalia Osipovaでした。 

Natalia Osipovaについては、Natalia Osipova-Wikipediaあたりを見て戴くとして、彼女は、現在27歳と比較的若いバレリーナですが、ボリショイバレエのプリンシパルになった後、アメリカンバレエシアターのレギュラーゲストアーティストになり、今シーズンからロイヤルバレエのプリンシパルに・・・と、世界に名だたるバレエカンパニーのプリンシパルを努めています。

私、彼女の踊る姿は、DVDやYoutubeでのみ。 で、その作品のほとんどはドンキホーテ、白鳥の湖、フレームドパリといった作品で彼女の溢れんばかりのエネルギーが後光のように放たれ、それがよい意味で作品に生きているものです。 私はそれらの作品に見惚れてしまったのですが、ジゼルは、心臓が弱い女の子。 その子が亡くなって精霊になったときには、フワフワと軽く儚げに踊らなければいけない作品で、Osipovaが演ずるジゼルが、元気溢れるジゼルだったり、逆にジゼルの役のために彼女の良さが見えない作品になっていたらどうしよう・・・と、期待と不安きっちり半分ずつで映画館に向かいました 😆

上映がはじまってOsipova演ずるジゼルが登場して間もなく、抱えていた不安は瞬く間に消え去り、頭の先から爪先まで浸りました。 彼女の演ずるジゼルに。

まず、一幕の前半の部分はあまり踊るシーンがなく、ほとんどが 演技 の部分ですが、Osipova演ずるジゼルは、大好きなアルブレヒトと目を合わせることができないほど、でも、彼の横顔を見つめるときには食い入るように見つめる。 その演技を見続けるうちに、「あ、そうそう、初めて大好きになった人とは目を合わせるだけでドキドキしたっけ・・・・」などと、遠い遠い遠~~~~い自分の中の記憶が 😀 呼び起こされ、次第に彼女の演技に引き込まれていきました。 彼女の体で演じている演技の部分だけでなく、目、視線の演技の部分がすごかったです。  それから、ジゼルは心臓が弱い女の子という設定で、大抵は一幕の中盤あたりで、ジゼルのお母さんが村人達にそのことを説明するシーンでそれとわかるわけですが、今回のは、もっと早い段階でジゼルがちょっと胸を押さえたり、一緒に踊った村娘達が「どうしたの?」とジゼルの変化に気が付いたり・・・・という伏線があってから、お母さんの説明の場になり、なるほど大納得。
後半は段々踊りのシーンが増えていくわけですが、Osipovaのジャンプやステップは軽い!!!! ジャンプは高さもあるのに、躍動感やエネルギーに溢れるというより、軽い!!! いや~、この演じ分けというか、踊り分けはどうやったらできるのでしょう~。 そして、バレエコンクールなどでも踊られるこの場面

最後のピケターンなんて、スピードがあって(体の)軸が円の中心に向かって45度に傾いて見えます 😯 ひぃえ~、そのターンどうやって終わらせるの~???と思っていると、すぅ~っと、何事もなかったように、大公とその令嬢の前で跪いて終わり、お母さんの元へ。  ふぅ~。

そして一幕最後の見せ場。 アルブレヒトの偽りに気づいてから、正気を失い死へと向かう場面。 ここも、目の演技が光りました。 希望を失い、焦点が次第に合わなくなっていく(=つまり目の前にいる人や物をみておらず、自分の世界に入っていく)視線。 泣けました。

踊りは、振りと振りの間が大切で、それを埋めていくことによって自分の踊り、踊りの個性が出来上がっていくと言われますが、Osipovaのジゼルは、演技と演技の間を埋めていってOsipovaのジゼルが出来上がった、そんな感じでした。 一幕の最初から最後まで途切れのないOsipovaのジゼルがこの舞台にありました。

二幕。
ここからは、精霊となったジゼルがフワフワと踊るところが見せ場。 そんなジゼルは勿論OK。 で、私が惚れたのは、ここでも彼女の演技力。 多分彼女のジゼルは、二幕では一度もアルブレヒトと視線を合わせていません。 彼に、精霊となった自分の存在を気づかせ、彼を全身で感じながらも彼とは視線を合わせていません。 それは、心の中で今尚彼を愛しながらも、一方で彼の裏切りを許せないからなのか(と、自分なりの解釈をしましたが 🙂 )・・・・わかりません・・・・。 でも、確かに言えることは、一幕の一途で純真無垢なジゼルから、自らの命を失うほど正気を失い、絶望した後の、成長したジゼルが二幕にありました。

一つの作品の中で、成長していく、変化していくキャラクターに私は惚れます。 そして、このジゼルに私は文句なく惚れました。

いや~、ちと、長くなったので、続きは次回に。

 

 

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